退職後に趣味でバラを栽培し、オープンガーデンなどを行いながら、地域の皆さんと交流をしています。 またフェイスブックでも、皆さんと交流していますのでよろしくお願いします。
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 今 岡 忠 嗣

Author: 今 岡 忠 嗣
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団塊世代 ネズミ
趣味 ガーデニング 木工 
バラ栽培を主に掲載します
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島根県出雲市湖陵町常楽寺 在住

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バラ園訪問者
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    つるバラの剪定と誘引 ~あこがれのバラのある庭~

 12月も後半になると、バラは活動を停止しますが、この休眠期の最も大切な作業が、冬剪定です。

 冬剪定は、木立バラも行いますが、つるバラは木立バラよりも春の芽吹きが早いことから、遅くとも12月下旬までに終える必要があります。

1 冬剪定の目的

 冬剪定は、バラ栽培の根幹技術であり、次のような目的で行います。

① 樹形を整える(コンパクト・鑑賞に叶う樹形)
② 枝を更新する(シュートを発生させる)
③ 株の内部に日を当てる(枝の充実・病害虫の抑制)
④ よい花を咲かせる、花数を調整する(枝数・芽数制限)

2 品種の特性に応じた仕立て方

 つるバラは、自立することができませんので、何らかのものに誘引が必要です。

 誘引対象としては、壁面やアーチ等がありますが、品種特性に応じたものを選択することが大切です。

 それぞれのバラと誘引対象物の組み合わせを誤ると、期待する美しさが得られないばかりか、つるを持て余すようなことにもなりかねません。

 また、つるバラの剪定と誘引は、場合によっては高所等の作業が必要な場合もあることから、特に女性や高齢者は、自己の体力も十分に考慮しておくことが大切です。

(1) 壁面・フェンス
  花つきがよく、つるが長く伸びるもの 大輪のラージクライマー系統

2) トレリス
  トレリスの大きさに合う伸長力のもの

(3) アーチ・パーゴラ
  アーチ等の上部まで絡ませることができる、ほどよい伸長力のもの

(4) ポール・オベリスク
  ポール等の大きさに合う伸長力のもので、枝が柔らかい品種

3 剪定法

 つるパラは、一部の例外を除き、前年に伸長した枝に花が咲く性質があり、ベーサルシュート(株元から伸びる太い新梢)の発生程度によって、必要とする花芽数の確保方法に差があります。

 ベーサルシュートの発生程度は、株の栄養状態が悪い等の場合を除き、品種固有の性質であり、このことを裏返せば、ベーサルシュートの発生が多い品種は、管理が容易であるということになります。
 (このことは、木立バラについても同様です)

(1) ベーサルシュートがよく出るつるバラ

 ベーサルシュートが良く発生する品種は、更新枝が確保しやすいことから、老化枝(3年以上経過し、サイドシュート(枝の途中から出る新梢)が出ないもの)を株元から切り取ります。

 サイドシュートが出た枝は、シュートより上部は良い花芽がつきませんので、シュートの上で切りますが、1本の枝から複数のサイドシュートが出た場合の剪定位置は、誘引対象物の大きさ等によって適宜に選択します。

 各シュートの先端は、良い花芽が付きにくいので、20~30㎝を切除します。

 また前年の開花枝を残す場合は、それぞれ2~3芽残して切ります。

(2) ベーサルシュートが出にくいつるバラ

 ベーサルシュートが出にくい品種(つるアイスバーグ 等)は、枝の更新ができませんので、古い枝を残したまま、前年開花枝を2~3芽残して切ります。

 サイドシュートの扱いは前者と同様です。

(3) モッコウバラ・ナニワイバラの整枝

 モッコウバラの仲間は、12月には花芽ができており、冬期に強く剪定すると花芽を切り落とすことになり、春に花が咲きません。

 このため、この時季は軽い整枝程度に止めます。

4 枝の誘引

 剪定した枝を誘引するに当たっては、少し工夫が必要です。

 バラも含めて、植物には、頂芽優勢(高い位置にある芽に、生長に必要なエネルギーが優先的に集中する性質)という生理があり、自然のままに放置すると、枝の先に少し花をつける程度で、枝全体に花を咲かせることができません。

 そこで、この頂芽優勢を利用して、枝を水平又はやや上向きに誘引すると、複数の芽の高さが同じくらいになり、枝全体に均等にエネルギーが配分され、たくさんの花をつけると共に、花枝も短くなり、美しい花を咲かせます。

 しかし、株元は、枝を水平にすることが困難であり、株元にも花を咲かせたい場合には、その部分に細い枝を配置します。

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 【 つるバラ 壁面・フェンス等への誘引事例 】

(1) 誘引対象に応じた方法

 枝を水平又はやや上向きに誘引するに当たっては、誘引対象に応じた方法で行います。

 いずれの場合も、枝を対象物に密着させて誘引すること、残す枝数を少なめにする(主枝の間隔を20㎝程度とする)ことが、美しく咲かせるポイントです。

 ① 壁面・フェンス等
 
  壁面やフェンス等の平面に誘引する場合は、枝を扇型に配置するとバランス良く咲かせることができます。

  この場合、事前に、壁面等へワイヤーなどを張っておくことが必要です。

 ② アーチ・パーゴラ等

  アーチ等の場合、側面の垂直部分は、枝をS字状に折り返しながら誘引し、上部の水平部分は、形状に沿って誘引します。

 ③ ポール・オベリスク等
  ポール等の周囲に、枝をらせん状に巻き上げながら誘引します。

  この際、枝を左右に振り分けて、交叉するようにするとバランス良く花をつけることができます。



 毎月のバラ栽培 ~管理のポイント~ マガジン12月号(第6号)を発行しました。

毎月のバラ栽培 管理のポイント

◎ 12月号《本稿》  
               「元肥のやり方と鉢替え・移植 」

 12月になると、バラは寒さで生育が徐々に鈍くなり、落葉が始まって休眠期を迎えます。

 今回は、休眠期の作業として、次年度の開花に向け、バラの体力づくりとして重要な「元肥のやり方」と「鉢替え」とについて紹介します。

1 元肥のやり方

 バラの一年は、春の芽出しから始まり、葉の展開、開花、シュートの発生というように、秋まで旺盛な生育を見せます。

 そのため、年間に数回の肥料を施しますが、中でも冬(休眠期)の元肥(寒肥)は、バラの一年間の生育に関わる最も大切な肥料です。

 ここでは、地植えのバラに対する元肥のやり方について紹介します。

(1) 元肥に適した肥料

 元肥には、遅効性で土壌改良効果のある有機質肥料が適しています。

 有機質の肥料は、土中の微生物によって分解されて根に吸収されるため、長期に渡って効果が持続し、土壌の排水性や化学性等も改善されます。

 株や植えられている土の状態を見ながら、堆肥を主体とし、油粕、燻炭、骨粉、熔成リン肥等を適宜に加えます。

 株数が少ない場合には、市販のバラ専用元肥肥料を使っても良いでしょう。

(2) 元肥の施し方

 株元から30㎝ほど離れた周囲に、深さ30㎝程度の溝を掘ります。その際、周囲に3~4か所の穴を掘って施すこともできますが、その場合には、数年で株まわりを一周するように穴の位置を移動します。

 溝や穴を掘るときに、バラの根を切ることになりますが、休眠期であり支障はありません。

 そして、溝又は穴に準備しておいた元肥を入れ、堀上げた土を戻して終了です。

 なお、元肥やりの作業は、1月末までには終えるようにします。

2 鉢替え

 少ない量の土で1年間生長した鉢バラは、根詰まりを起こし、土も硬くなって肥料を吸収しにくくなっています。

 鉢替え(植え替え)の目安は、小さな鉢なら1~2年、大きい鉢なら2~3年に1回ですが、鉢土に棒を挿すなどにより、根詰まり状態を確認します。

 また、何らかの原因で状態の悪い株は、再生させるために、必ず植え替えが必要です。

(1) 健康な株

 最初に、生育が順調な株の鉢替え方法です。

 植え替えの前に、葉を全て取り、花や蕾、新芽を含む枝先5~10㎝を切り戻しておきます。(本格的な冬選定は、1~2月に行います)

 新しい鉢は、健康な株の場合は一回り大きなものを用意しますが、バラは直径よりも高さがある深鉢がよく育ちます。

 鉢から抜いた株は、根鉢の1/3~1/2程度をもみほぐし、根鉢の上、底、側面の固まった土や長く伸びた根、傷んだ根をハサミ等で取り除きます。

 新しい鉢に鉢底石を入れ、ほぐした根をできるだけ広げ、高さを調整しながら用土を入れます。

 用土は、先月、大苗の鉢植えで用いたものと同じで、自家配合したもの(一例 赤玉土7+牛ふん堆肥等3)又はバラ専用培養土を使用しますが、あらかじめ、肥効が長期間持続する元肥用化成肥料を規定量加えておくと良いでしょう。

 健康な株で、全体の植え替えが困難なコンテナ等の場合は、移植ゴテ等で、株の周囲に3~4か所の穴を縦に掘り抜き、新しい用土を入れ替えます。

 最後に、鉢底から水が流れでるまで、たっぷりとかん水をします。

(2) 状態が悪い株

 鉢植えで起こりやすい根腐れ、コガネムシ幼虫による根の食害等の場合は、傷んだ根と悪い用土を全て取り除きます。

 その際、傷んだ部分が多い場合は、根を完全に水洗いして清浄にすると効果があります。

 鉢は、一回り小さなものとし、用土は、雑菌が繁殖しにくい肥料分のないものを使います。(鉢が大きすぎると、根腐れを起こしやすい)

 また、新しい根が出やすくなるように、活力剤を施すことも有効です。(市販の活力剤については、それぞれの説明書に沿って使用すること)

 なお、鉢替えは、いずれの場合も、1月末までには終えるようにしましょう。

3 移植

 地植えのバラを、別の場所へ移動することを移植(地植えを鉢に移す場合は、鉢上げ)といいますが、この作業も、12月~2月の休眠期に行います。

 移植の目的としては、庭のレイアウト変更が一般的ですが、まれに、何らかの原因で状態が悪い株の再生を目的として行う移植(人間の病気治療の大手術のようなもの)もあります。

(1) 一般的移植

 あらかじめ、地上部を剪定しておきますが、移植しない場合に比較して、強い(深い)剪定を行い、地上部の割合を減らしておきます。特に、つるバラの移植では、思い切って枝数を少なめておくことが枯らさないためのポイントです。

 次に、スコップ、のこぎり、ハサミ等で根を切断しながら堀上げますが、移動等に支障のない限り、できるだけ根鉢を大きく、また崩さないように扱うことが大切です。

 移植先の植え穴は、大苗の植え穴づくりに準じて用意しておきます。

 移植後、株元に水鉢(土手)をつくり、たっぷりと水をやります。

 最後に、特につるバラの場合で、風の強い場所等では、枝の乾燥を防ぐために、地上部を不織布等で包んでおくとベターです。

(2) 状態の悪い株の移植(処置)

 地植えの場合は、根詰まりとは言いませんが、株の周囲が踏み固められた場合等には、根詰まりと同様な現象がおこります。

 また、排水が悪い場合等には、根腐れにより生育が悪くなる場合が見られます。

 いずれも、そのまま放置しても事態の改善は望めませんので、堀上げて処置する必要があります。

 この場合は、「状態が悪い株の鉢替え」を参考として、適宜処置してください。


◎ 12月号アラカルト

 今月のアラカルトは、本稿「元肥のやり方と鉢替え・移植」に合わせて、「肥料の基礎知識」について取り上げてみました。

 ホームセンター等では、様々な肥料が販売されており、購入・利用に当たっては、それぞれの特性(成分や肥効速度 等)を正しく把握・理解する必要があります。

 誤った施肥は、植物(バラ)の状態を悪化させたり、場合によっては枯死の原因となります。

 紹介した内容は、多少難解なところもあると思いますが、家庭菜園・ガー デニングにも共通することであり、ご理解ください。

 「注」 近年、様々なメーカーから、「バラ専用○○」などという商品が多数販売されています。
     これらは、利用が簡便ですが価格が高価であり、少本数や応急的場合を除き、利用価値が低い
     ことを念頭に置くことが重要です。

 その意味からも、基本を理解することこそが、経済性を含めて、合理的栽培と言えます。


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毎月のバラ栽培 ~管理のポイント~ マガジン11月号(第5号)を発行しました。

毎月のバラ栽培 管理のポイント

◎11月号《本稿》
  「 バラづくりの始まり  始め良ければ終わり良し 」

 10月下旬~11月は、バラ栽培のスタートといえる時期で、新しい品種を増やしたりバラづくりを始めるチャンスです。

1 品種選び

 バラの苗選びは、最初のお楽しみです。

 バラは、花が特に魅力で、花に惹かれて品種を選ぶことが多い(カタログ等も花色・花形を中心に解説)が、しかし花だけ(花色・花形・香 等)を見て選ぶと、後々、持て余して後悔することがあります。

 このため、花の魅力は無論として、最初にバラづくりの目的・場所、耐病性・枝の性質・開花習性などを考えて選ぶことが重要です。

 特につるバラの場合には、高所での剪定・誘引、剛直な枝の始末等、女性や高齢者にとってはしづらい作業もあり、枝を誘引する場所、枝の性質(太さ・長さ・トゲ 等)を見極めることが成功のポイントです。

 また、無農薬でのバラ栽培を志す方は、耐病性の強い品種選びが必須・第一歩です。

 初めは、丈夫で育てやすく、扱いやすいものから始めましょう。

2 秋に購入するバラの苗

(1) バラ苗種類

 ① 大苗 
 冬に接ぎ木された新苗が畑で育てられたもので「接ぎ木2年生苗」と表示されることもある。

 春に販売される接ぎ木直後の新苗に比べて、やや高価であるが翌春から多くの花を咲かせる 等のメリットがあり、初心者にお奨めです。

 通常は、株元から30㎝程度に剪定され、ポットに仮植して店頭販売されるが、通信販売では、水苔等で根巻きされた状態(裸苗)のものもある。

 いずれの場合も、購入後できるだけ早く定植する、特に裸苗は、根を乾かさないように水を入れたバケツに浸けておく。
 
 また植える前に、接ぎ木部に巻いてあるテープを除いておくことも大切です。

 ② 鉢苗
 春から鉢で育成され、株が充実して花付の状態で販売される。
 イベント等で見かけるもので、花を見て確認でき植え痛みもないが、大苗よりも高価である。

(2) 良い苗の選び方

 ① 苗の確認
 大苗は、枝が切り詰められ葉もついていない。目で見て花形・花色等を判断することができ ないので、付属しているタグでバラの種別(木 立バラ・つるバラ、ハイブリッドティ・フロリバンダ・オールドローズ 等)をよく確認することが大切です。

 ② チェックポイント
 細い枝がたくさんあるものよりも、数本でも硬く締まった枝のあるもの。
 枝が木質化し始めると、表皮の色がくすんだ緑色になり縦縞が入って、切り口の中央に芯が見える。
 株元が太く、枯れ込んだ枝がないもの。

3 大苗の植え付け

 (1) 地植え
 バラは永年性であり、地植えにする場合には、最初の場所選びが大切です。第一は日当たりで、一日4~5時間以上の日照時間が必要です。

 第二に、水はけの良い場所(土壌)を選びましょう。
 植え穴は、きちんと株間を確保することが重要で、木立のハイブリッドティの場合は80㎝、フロリバンダは60㎝程度の間隔が必要です。

 つるバラについては、誘引方法にもよるが、枝の伸長を見越して間隔を決めます。
 
 植え穴は、深さ・直径とも40~50㎝程度の大きさとし、堀上げた土は、礫や木根を除いて穴の周囲に仮置きする。

 植え穴を掘った土が、極端な粘土質や礫を多量に含む場合には、用土を置き換えます。用土は、ブレンドしたもの(赤玉土7+牛ふん堆肥等3)又はバラ専用培養土を使用する。

 次に10㍑程度の牛ふん堆肥等を穴に入れ、土を少量戻して混ぜ合わせ、その上に溶成リン肥を二つかみ程度ばらまきます。

 そして、仮置きした土を山型に戻し、根を広げて苗を置いて、高さを調整しながら植える。

 この時、接ぎ木部分はわずかに地上に出すこと、沈下を見込んで少し高めに植えることがポイントです。

 また、株の向きについては、台木ではなく、枝が自然に天を向くようにすることも大切です。

 最後に、余った土で、株の周囲に水やりのための土手(ウォータースペース)をつくり、支柱をした後、水をたっぷりとやれば完了です。

大苗植え付け 修正版 (550x375)
【 植え付け 図1 】

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【 植え付け 図2 株の枝向き 】 

 (2) 鉢植え
 鉢植えの場合は、樹形に応じて8~10号の深鉢を使用する。

 用土は、前述したブレンドしたもの又はバラ専用培養土を用い、植え方は地植えと同様です。

4 鉢苗の植え付け

 蕾や花が付いている鉢苗の場合は、そのまま鑑賞し、花が終わるまで待ちましょう。

 花後に、地植えをする場合には、大苗に準じて植えつけるが、特に根詰まりしている場合を除き、根鉢を崩さずに植えることがポイントです。
(根詰まりしている場合は、休眠期に根を整理して植える)

5 植え付け後の水やり

 植え付け後に枯れる原因のほとんどは根の乾燥です。

 このため、土壌の水はけが良いことが前提ですが、こまめな水やりが活着の決め手です。
(植え付け直後のみならず、雨の時期を除き、1年間は水やりが必要です)

 秋は、バラ栽培のスタート時期です。
 イベント等で、バラ苗を購入される機会があると思いますが、くれぐれも衝動買いをされることがないようにしましょう。

◎ 9月号アラカルト

 今月のアラカルトは、本稿「大苗の購入と植え付け」に合わせて、バラ苗選びの参考となる「バラの系等と樹形」について取り上げました。

1 バラの歴史

 ①バラの原種(SPECIES)
  ・バラは、バラ科バラ属の植物で、サクラ、ウメ、リンゴ、ナシなどが同じもの
  ・古くから、香料、薬用植物として栽培、多くが一季咲きで、耐病性に優れ、旺盛に繁茂
  ・ノイバラ、モッコウバラ、ナニワイバラ、サンショウバラ、ハマナス 等

 ②オールドローズ
  ・原種をもとに育成された栽培バラ、優雅な花形と豊かな香りが特徴 
  ・耐病性に優れ、一季咲きのものが多い、ダマスク、アルバ、ティー系など 約20系統に分類

 ③モダンローズ
  ・フランスのギヨーによって1867年に発表された完全四季咲の「ラ フランス」以降の品種
  ・一部を除き、樹形と花の大きさで分類されている

2 モダンローズの主要系統

 ①ハイブリッド・ティ(HT) 四季咲き、大輪、ブッシュ

 ②フロリバンダ(Fl) 四季咲き 中輪房咲き 低いブッシュ 

 ③ポリアンサ(Pol)  四季咲き 小輪房咲き 低いブッシュ 短いシュラブ

 ④ミニチュア(Min)  四季咲き 小輪房咲き 低い小型ブッシュ

 ⑤ラージ フラワード クライマー(LCl) 四季咲き 一季咲き 太いつるに大輪花

 ⑥シュラブ(S)   その他の系統 四季咲き 一季咲き 半つる性 株が広がる

3 バラの樹形

 ①ブッシュ
  ・木立性で、株は直立
  ・ハイブリッド・ティ、フロリバンダ、ポリアンサ 等
  ・四季咲き、返り咲き、一季咲き 等がある。

 ②シュラブ   
  ・やや高性の低木または半つる性で、株は横張り、半横張り
  ・オールドローズ、イングリッシュローズ 等
  ・四季咲き、返り咲き、一季咲き 等がある。

 ③クライミング
  ・つる性で、壁面、トレリス、オベリスク 等に誘引する
  ・株立ち性で、まっすぐ上に伸びるクライミングタイプ、枝がほふくするクリーピングタイプ等
  ・一季咲きが多いが、返り咲きのものもある。

4 バラの主要ブランド

 近年、ガーデニングブームの中で、バラ苗の販売戦略として、個別のブランド名で呼ばれている。

 ①イングリッシュローズ 
  ・イギリスの育種家「デビッド・オースチン」によって作出、発表された一連のバラ
  ・オールドローズ繊細な魅力と芳香に加えモダンローズの多彩な色と四季咲き性を持たせた品種
  ・2000年頃から耐病性に優れた品種が発表され、花の美しさに実用性も備わりつつある。
  ・日本で、特に女性の人気が高い、庭で美しさを発揮するバラと言える。

 ②フレンチローズ
  ・フランスで誕生したバラの総称
  ・2005年頃から、フランス老舗ナーセリー(ギヨー、ゴジャール、デルバール、メイアン)が、日本で販売
   をスタートさせたことから注目されるようになった。 
  ・花もちの良さと花のディテールがすばらしい 、小さな庭やベランダでもマッチする。





毎月のバラ栽培 ~管理のポイント~ マガジン10月号(第4号)を発行しました。

毎月のバラ栽培 管理のポイント

◎10月号《本稿》 「秋バラの楽しみ方」

「 深い色合い・豊かな香り  趣のある秋バラを楽しむ 」

1 秋バラの開花

 バラは、種類と管理方法によって、年間の開花回数に差があるが、四季咲き性品種といわれるものは、一年間に5~6回花を咲かせる。

 その内、特に見応えがあるのは、春バラ(5月中旬~6月中旬))と秋バラ(10中旬~11中旬)。

 春バラは、他の草花同様、冬期に休眠していたものが、気温の上昇と共に一斉に芽吹き開花するもので、豪華絢爛で見応えがある。

 これに対し、秋バラは、夏の高温に耐えていたものが、9月に入り気温が低下するとともに緩やかに生長が回復し、花を咲かせる。

 また、昼夜温の差が大きくなり、夜露で花弁が開きにくくなる。このため、同一品種でも、春バラに比較し、花径はやや小ぶりとなるが、花弁は厚めでしまり、花色は鮮やかで深みがある。

 バラは、強弱はあるものの品種ごとに独特の香りを持っており、大きな魅力の一つであるが、この香も、秋は乾燥した気候の影響もあり芳醇。まさに、凜とした美しさと言える。 

 開花の仕方は、9月に夏剪定(2又は3番花枝まで切り下げる。全ての花枝を切る)を行っていれば、同時期に株全体に同じ高さでまとまって開花する。

 一方、夏剪定をしなかった場合(9月上旬に、蕾を残して一部の花枝を剪定)には、1輪ずつポツポツと咲く。

2 秋ならではの花色や花形を楽しむ

① 花色
 春より花数は少ないものの、深みのある艶やかな花色が格別です。
 例えば、春は薄いピンク色が秋にはアプリコット色に、白い花が秋には薄いピンク色に咲いたりする。
 この花色の変化は、春に比べて夏から秋は、株の水の吸い上げが弱まること、花びらが小さくなり、色素が濃縮されることによる。

② 花形
 春に比べて、小ぶりで愛らしい花形となる。
 例えば、春にはふんわりしたカップ咲きが、ころころした花形に、ロゼット咲きはしまった抱え咲きのロゼットに、剣弁咲きは、さらに鋭利な凜とした姿で咲く。
 花形がコンパクトになるのは、夜温が下がり夜露が花弁につくことにより長時間冷やされ、花びらが引き締まることによる。

3 早目の切り戻しで、秋バラを2回楽しむ

 秋の一番花を、なるべく早く、浅く切り戻すと、12月に2度目の秋バラが楽しめる。
 早めに切り戻すことは、冬に向けて養分を多く蓄えることになり、枝の充実にも結びつく。

 秋のバラは、春から丁寧に管理をしてきた人への、バラからのご褒美です。
 10月は、作業を一休みして、ゆっくりとバラを楽しみましょう。


◎ 9月号アラカルト

 今月のアラカルトは、バラの香りについて特集しまた。
 なお、バラの香りに関する記述については、インターネット等の文献を引用させて頂きました。

 バラは、様々な形で交配され、多くの花色・花形をもつものが育成され、同時に香りも多様性を持つようになってきています。
 
 特に、ダマスクローズは、見た目の優美さとともに、豊で濃厚な香りを持つ品種として、世界中で愛されています。

 栽培の歴史は古く、紀元前6~5世紀に始まったとされ、古代ギリシャ・ローマ時代には観賞用として知られていました。

 絶世の美女クレオパトラやナポレオン一世の皇妃ジョゼフィーヌも、その香りを寵愛したとされています。
 また、ダマスクという名は、14世紀にシリアの首都ダマスカスからブルガリアに運ばれたことに由来したと言われています。

 やがて、ダマスクローズを原料としたローズオイル・ローズウォーターが製造されるようになり、薬品や降水として珍重されるようになります。

 ローズオイル・ローズウォーターは非常に貴重で、バラの花弁から「水蒸気蒸留法」によって製造されますが、バラの花びら3.5~4㎏から採れるローズオイルは、わずか1ccで、金と同じように貴重で高価な素材とされています。

 ローズウォーターは、ローズオイルの副産物で、オイルの成分が微量含まれているため、ローズオイルより安価でありながら、類似の効用があるとされている。

《香りのタイプ》

 香りは、人間の嗅覚が感じるものであり、人それぞれに感受性が異なること等から、その分類や 表現用語については様々あり、定説と言われるものはない。
 
 バラの香りについても同様であるが、近年は香りについて、科学的分析により定性・定量する試 みが盛んに行われるようになってきている。
 
 ここでは、その一例として、最も一般的分類とされている7つのタイプを紹介します。

★ ダマスク・クラシックの香り
 バラの古典的香り。
 強い甘さのある華やかな香りの中に、みずみずしさを感じさせる奥深い香りが特徴。
 香料は薔薇の香水にも用いられる。
  [代表的品種] 芳醇  香具山  セシルブルナー グラナダ  ティファニー 等  

★ ダマスク・モダンの香り
 ダマスク・クラシックの香りを引き継いだ洗練された香り。
 バラらしいコクと深みのある甘さが感じられる。
  [代表的品種] パパメイアン  クリムソン・グローリー  イブピアッチェ 等

★ ティーの香り
 モダンローズの多くが持っている香りで、ソフトで上品な紅茶の葉に似た香りがする。
 香りの強さは中程度だが、リラックス(鎮静)効果をもたらすティーローズエレメントを多く含み、香りによる効果は最も高い。
 市場流通している芳香バラの約8割を占めている。
  [代表的品種]  ロイヤルハイネス  ディオラマ  レディヒリンドン 等

★ フルーティの香り
 アプリコット、アップル等の新鮮な果実の香りを思わせる、さわやかな甘さのある香り。
 フルーティの香りは、主に鎮静・安眠効果が期待できる。
  [代表的品種] ダブルディライト  ドゥフトボルケ  ホワイトクリスマス  楽園 等

★ ブルーの香り
 ブルーの花色が特徴の「青バラ」系の品種が持つ特有の香り。
 主にダマスクモダンとティーの香りをミックスしたようなシャープな香りを放つのが特徴。
 鎮静効果や集中力アップ効果が期待できる。
  [代表的品種] ブルームーン  ブルーパフューム  シャルルドゥゴール  等

★ ミルラの香り
 イングリッシュローズに多くみられる特徴的な香り。
 スパイスのアニスに似た甘さとほろ苦さを感じる、まろやかな香りが特徴。
 気分を高める覚醒効果が期待できる。
  [代表的品種] グラミスキャッスル  アンブリッジローズ  セントセシリア  等

★ スパイシーの香り
 スパイスのグローブに似た香りが強く、やや刺激的な中に甘さが感じられるほのかな香り。
 チャイナ系のバラや日本に自生するハマナスなどにみられる特徴的な香りでもある。
 現在の切りバラ品種にはほとんどみられない。
  [代表的品種] デンティベス  粉粧楼  ハマナス  等

 近年は、バラの交配育種が多様に進められており、これに伴って香りも、7つのタイプが複雑 に組み合わさったものとなっている。
 また、香りについては、個人の感受性に大きな差があり、香りの好みも千差万別である。したがつて、あまりこの分類にとらわれることなく、それぞれが心地よいと感じるものを大切 にし、品種選びの参考にすることが肝要である。

《バラの香りの活用法》

 香り成分の研究から、バラに含まれるティーローズエレメントという成分には、森林浴の香りと 同様の鎮静効果や抗ストレス効果があることが実証されている。

 「鎮静効果・安眠効果]
  ティーローズエレメントにはラベンダー精油の3~4倍もの鎮静効果がある。
  ティーの香りのバラは特に鎮静効果が高い。

 [ストレスの低減]
  バラの香りをかぐと、血中のストレス値、コルチゾールの濃度が低減する。
  コルチゾール濃度が高まると、血圧、血糖値の上昇やストレス状態、うつ病の原因になると言われて
 いる。

 [美肌効果(スキンケア効果)]
  バラの香りをかぐと、皮膚バリアの回復を早め早める効果がある。
  ダマスクモダンの香りのバラは、特にスキンケア効果が高い。


毎月のバラ栽培 ~管理のポイント~ マガジン9月号(第3号)を発行しました。

◎ 毎月のバラ栽培 管理のポイント

9月号《本稿》「秋バラを美しく咲かせる夏剪定」 


1 夏剪定の目的(木立バラ)

①開花期を揃える「鑑賞価値を高める」

②良い花が望める時期に咲かせる「気象条件に合わせた管理」
 (10月中旬~11月上旬  平均気温18~22℃)
  松江市平均気温  10月 21.3℃    11月 15.9℃

③良い芽を出す「植物生理に沿って、力強い開花枝をつくる」

  以上①②③は、植栽本数が少なく、花後剪定を随時に行っていれば、不要です。

④不要枝、弱小枝の間引き「樹勢の確保と病気の予防 風通し」

⑤今春植えた大苗・新苗に花を咲かせてみる

2 対象となる木立バラ

・ ハイブリッド  フロリバンダ  ブッシュタイプ完全四季咲イングリッシュ 等
  つるバラ・木立性のオールとローズス等は、夏剪定を行いません。

3 夏剪定の時期

・ 9月1日~10日頃(出雲市平野部 平年の気温推移を前提として)
 10月中旬~11月上旬に開花させる。

4 剪定後開花日数とバラの種類・剪定位置・剪定枝・気温の相関

開花日数 短「早咲き」 35~40日
  ハイブリッド・浅剪定・3番花枝剪定・高温(最短日数の組み合わせ)

開花日数 長「遅咲き」 50~55日
  フロリバンダ・深剪定・2番花枝剪定・低温(最長日数の組み合わせ)

 この相関から。例えば、最初にフロリバンダを剪定し、1週間ずらしてハイブリッドを切ると、結果として、ほぼ同時期に開花させることができます。

5 剪定の方法

① 2番花枝(HT)、2番・3番花枝(FL)の中ほど(5枚葉を3~4枚残す)

② 全ての枝を切る(株全体をリセットするために、蕾も剪定する)

③ 不要枝・弱小枝を間引く(枝数を少なめて、残した枝を充実させる)

④ 全体としてなだらかな山型とする  

 通常の状態であれば、8月下旬には3番花が咲いており、花後剪定という考え方に立てば、3番花枝の中程で剪定することになります。
 しかし、夏剪定は、この剪定位置ではなく、一段下(古い)の2番花枝まで切り下げることが基本です(より力強い花枝を出させる)
 ただし、病気等で落葉した株等は、株を養生するために通常の花がら摘みに止めた方が無難です。
 また、今春新植した大苗・新苗で、これまで株養成のために摘蕾していた株も、少し下まで切り下げて、秋バラを咲かせましょう。
 いずれにしても、基本を理解した上で、よく薔薇を観察して臨機応変に行いましょう。

6 夏剪定後の管理

①消毒(ウドンコ病・黒星病   耐病性品種・修景バラ等は不要)

②追肥(樹勢・葉色により判断  山型肥料(リンサン分の多いもの)  剪定1週間前頃)

③マルチ(雑草・病気対策)

④台風対策(支柱 備えあれば憂いなし)

◎ 9月号アラカルト

 今月のアラカルトは、植物栽培において、全ての管理の基礎となるバラの植物生理について特集しました。

 植物の栽培(バラも含めて)とは、「目的物(花・実・茎等)を理想とする状態で、最大限に収穫するため植物生理を制御すること」と言えます。
 もちろん、植物栽培に当たっては、土壌・肥料・環境・遺伝・病理・昆虫等々も必要な知識ですが、植物生理の理解と応用がその中心となっています。
 すなわち、「植物生理」を学ぶことこそが、バラも含めて植物栽培の基礎を学ぶということであり、これを理解すれば、鬼に金棒となります。

 植物生理の内容は種々ありますが、特に重要なものは、「頂芽優勢」と「花芽分化」です。

1 バラの生態

植物界 被子植物門 双子葉植物綱 バラ目 バラ科 バラ属の種の総称 約120種

バラ科の植物   サクラ ウメ モモ ヤマブキ ボケ ユキヤナギサンザシ 
            ナナカマド アンズ ナシ スモモ リンゴ キイチゴ

バラを植物としてみた場合、特に考慮すべき例外的、特異的性質は見当たらない
きわめて一般的な落葉性低木であり、植物一般の基礎的生理を理解すれば対応可能

2 バラの生育サイクル

温度    最低気温 7℃ 生育開始  16℃ 花芽分化   最低気温 27℃以上 生育停滞   最高気温 7℃ 生育停止   4℃以下 落葉休眠

日照    生育期間中 1日5時間以上必要  

3 栄養生長と生殖生長

栄養生長  植物体の形成
          増殖(挿し木・取り木・株分け・接ぎ木・芋伏せ) 形質をそのまま遺伝

生殖生長  花芽分化(幼穂形成)  受精(交配)  開花  結実(果)
          受精により生じた新しい形質を遺伝

花芽分化を境として生殖生長が開始される   スムースな移行がポイント

3 頂芽優勢

植物が、一般的に、枝の先端部において強い生長を示す現象
    植物は、この性質により樹冠を拡大(必ずしも、生長部位の高低差によるものではない)

自然の樹形では、樹冠周辺部にのみ花芽がつく
    特にクライミングローズは、頂芽優勢のコントロールが、樹冠全体に開花させるポイント

4 花芽分化

花芽分化の要因  日長(短日・長日) 積算温度  低温感応  栄養度

栄養度と花芽分化    特に窒素分の過剰により花芽分が遅れるほか、種々の弊害  
 徒長・節間伸長・ブラインド・花形の乱れ 等々

花芽分化の時期
   芽吹き → 花芽分化(当年) → 開花 バラ ムクゲ サルスベリ シャクナゲ
   芽吹き → 開花 → 花芽分化(前年)  サツキ ツツジ アジサイ クチナシ 
   開花 → 芽吹き → 花芽分化(前年)  ツバキ モクレン サザンカ ハナミズキ

   バラ いつでも、どの部分でも剪定可能  切れば切るほど花が咲く きわめて簡単

5 生理障害

病気
 植物の生理機能が乱れ、葉黄変・しおれ・カビ発生・腐敗・枯死等の症状を呈すること

 この障害のうち、原因として、カビ・細菌・ウィルス等の病原体感染によるものを除き、養分の過不足・不適切な栽培環境等によるもの(病原菌がなく伝染しない)

栄養による生理障害

 栽培環境による生理障害
  光による障害      日焼け(葉焼け)   日照不足(光合成)
  温度による障害     低温障害(耐寒性)  高温障害(耐暑性)
  過剰水分による障害 根腐れ(過湿+高温)
  その他の障害
    クロロシス 新葉の白化(Fe欠乏)
    ヤナギ芽 新葉がヤナギ芽となり成長停止(春の断根+肥料あたり)
    ブラインド つぼみがつかないシュート

障害を発見しても落胆しない 来年の管理に失敗を活かす

6 落葉

 通常は、落葉樹が休眠期に葉を落とす生理現象、落葉の前に紅葉常緑樹も経年に伴う葉の老化により落葉
 落葉に当たって、葉柄基部に離層(細胞がコルク化)が形成

  落葉しないままでの葉の黄変は一般的に異常現象(原因究明が必要)





 

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